ワイヤー矯正の症例

口が閉じずらく、口元が出ていることを主訴に来院されました。

上下左右の歯を1本ずつ抜歯して、そのスペースを利用して口元を引っ込める計画としました。

口元を下げて口唇を閉じやすくする場合、抜歯矯正をお勧めさせていただくことが多いです。
治療前には必ず患者様とよく相談させていただき、どのようなゴールにするか、それにはどんな治療が必要かをご理解していただいたうえで、治療を開始いたします。

抜歯矯正治療は、歯並びを整えるために歯を抜く矯正治療です。抜歯することで歯列にスペースを作り、歯を動かしやすくなります。
歯を抜くことで治療期間が長くなる可能性があり、抜歯した歯は元に戻すことができないため、ご納得いただけるよう丁寧にご説明いたします。

▼メリット
・歯並びをきれいに整えることができる
・噛み合わせを改善することができる
・歯周病の予防につながる

▼デメリット
・抜歯が必要
・治療期間が長くなる可能性がある
・抜歯した歯は元に戻せない

抜歯矯正治療では、歯の状態に問題がなければ原則上下左右4番を抜歯します（残せなさそうな歯があればそれを抜歯することもあります）

口ゴボは歯並びや顎の骨格などの原因はさまざまですが、歯並びが原因の場合は、ワイヤー矯正治療によって改善が可能です。

ワイヤー矯正では、歯にブラケットとワイヤーを装着して、歯を動かします。歯を全体的に後退させることで、口ゴボを改善することができます。

ただし、顎の骨格が原因の場合は、矯正歯科治療だけでは改善が難しい場合があります。そのような場合は、ワイヤー矯正治療と顎の骨を切る手術を併用する外科矯正治療が必要になることがあります。